第五回 断層線を歩く|Walking on the Fault Line (2)
ポイントレイズ国立海岸公園|Point Reyes National Seashore
この公園は、サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡って北に約1時間ほどのところにある。
渡米して間もなく、まだ遠くまでよく見えなかったころ、サンフランシスコのすぐ北に国立公園があるのを知った。いわゆる国立公園(National Park)の名前はついておらず、入園料もいらないが、たしかに1962年からナショナルパーク・サービスによって管理されている。
一日で、あるいは一回で全体を巡るには広すぎる。だいたい、1、2か所を周って早めに帰るのがいつものパターンで、通算すると、年に2、3回訪れていた頃もあった。灯台や岬、いろいろな海岸など、見どころも多い。
公園には、大自然も残されているが、その一方で昔からの牧場経営も引き続きなされている。
この公園の近くには、Point Reyes Stationという、文字通り、かつて鉄道駅のあった小さな町がある。いくらかは近代的であるが、西部劇ににでてきそうな町並みがあって、週末ともなると、たくさんの人でにぎわう。
イーストベイからは、サー・フランシス・ドレイク大通り(Sir Francis Drake Blvd.)がマリン郡を東西に横断して、この公園に至る。そしてその大通りは、灯台のある岬まで続いている。
このサー・フランシス・ドレイクという人は、16世紀後期の人で、アメリカ大陸の歴史がはじまって間もないころ、サンフランシスコ沖を船で通過して、このポイント・レイズに上陸を果たした私掠船(国が認めた「海賊船」の船長である)。
ビジターセンターと地震トレイル(Earthquake Trail)
巨大な三角形の半島の入口あたり、岬に向かう前のところ、ちょうどサンアンドレアス断層が通る場所にビジターセンターがある。センターの中には、この周辺の自然史や生態系などについての展示がある。
ビジターセンターから道を挟んで反対側に、1906年の地震の痕跡を残す場所が残されており、そこに1マイルに満たないループ・トレイルがある。トレイル沿いには、このあたりの地形や、サンアンドレアス断層、地震への準備についての情報のパネル(下記に掲載)が設置されている。
パネルを一つ一つ読みながら(見るだけでもよい)短いループ・トレイルを歩くだけで、たくさんのことを学べるようになっている。
このループの後半には、実際に1906年の断層のズレた痕跡が残されていて、そのエネルギーの強力さを物語っている。
地震トレイルの出発点にある標識
◉横ずれの痕跡が残された場所
フェンスの位置が約5メートル(16フィート)ずれている。
トレイル沿いには、地震についての知識と意識を高めるための案内板がある。
◉地震についての説明のある案内板
Sculpting Land and Life|地形と生活を形づくる
Living in a Geologic Moment|地質学的な瞬間に生きる
Plate Tectonics is Happening Beneath You|プレートテクトニクスは足下で進行中
Anatomy of an Earthquake|地震の詳しい分析
Ruptured and Scarred|大地が裂け、傷跡を残す
1906: The Fault Awakens|1906年:断層が目を醒ます
1989: Without Warning|1989年:何の前触れもなく
Epicenter of Geologic Study|地質調査の中心地
Searching for Meaning|意味を探して
◉子供向けの案内板
curious about earthquakes?|地震ってなんだろう
hidden power|隠された力
out continents move!|大陸は動いてる!
the fence jumped 16 feet!|フェンスが5メートルもズレた!
an earth-shaking day|大地が揺れた日
a train jumped its tracks|機関車が脱線
earthquake stories|地震について語り継ぐ
prepare before the quake|地震に備えよう
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