第四回 断層線を歩く|Walking on the Fault Line (1)
マッセルロック|Mussel Rock, Daily City, California
まず最初に訪れたのは、1906年のサンフランシスコ大地震の震源地に近く、なおかつサンアンドレア断層の真上にあるとされる「Mussel Rock」という場所である(Musselはムラサキイガイ[ムール貝]の意味)。
かの大地震の震央は、サンフランシスコのオーシャンビーチから西に約2マイルのところであったが、このマッセル・ロックからは北に約6マイルのところである。その地点からさらに北にはポイントレイズ半島があって、ここからも遠くに望むことができる。
海岸づたいに南に降りてゆけばすぐにパシフィカの町になるが、この場所はデイリーシティに属する。地図を見ると、この断層線がパシフィカとデイリーシティの境界線になっているようだ。別の言い方をすれば、この2つの町は別のプレート上にある。
- パシフィカ:太平洋プレート
- デイリーシティ:北米プレート
この駐車場は小高い丘の上にあって、そこからでも果てしなく広がる太平洋や、十分に迫力のある波濤、そしてその波濤が海に点々とする岩島や岸に砕ける様子が楽しめる。
ここは言うまでもなく、南北に延びるサンアンドレア断層が、陸から海に入る地点であり、ここから北は、海岸すれすれのところを通り、その途中で、ポイントレイズ(半島)やボデガ湾などを通過する。
南へはサンフランシスコ半島を縦断する形で、サンホゼの西のサンタクルーズ山脈を通過し内陸部へと向かう。1989年に発生したロマプリエタ地震の震央は、このサンタクルーズ山脈の一部にある。
マッスルロック公園(Mussel Rock Open Space)
マッスルロックの公園内に入ると、海岸線に近いところまでトレイルが続いている。マッスルロック島の近くまで行こうと思えば行けたが、なかほどまで行って少し波濤や遠くを眺めた後で引き返した。
陸側をみると、かなりの高低差の絶壁がある。その上には大きさの揃った住宅も見える。この絶壁が断層そのものかというとよくわからないが、少なくともそれと平行に走っているものとおもわれる。
案内板によると、今から125,000年前の間氷期には、このあたりは海峡であって、当時はサンフランシスコは島だったらしい。
自然災害と自然の景観
一般的にいえることだが、断層の通り道にはあまり人は住んでおらず、公園などに指定されていることが多い。これは他の災害についても同じで、活火山や、洪水の恐れのある低地には、人はなるべく住まわせないようになっているようだ。
これから、断層上にある様々な場所を訪れることになるが、実はこれまでにも知ってか知らずか、すでに訪れた場所もけっこう多く、たいていは観光地になっている。
例えば、ポイントレイズ半島、ピナクルズ国立公園、カリゾ平原などがある。そんな場所もまた新しい視点で訪れてみたい。
カリフォルニアといえば、いくつもの国立公園があるシエラネバダ山脈が名高いが、このサンアンドレアス断層上には、それに勝るとも劣らない名勝地が連なっている、と個人的には思いたい。
0 件のコメント:
コメントを投稿