第二回 サンアンドレアス断層(San Andreas Fault)
カリフォルニアの住人(The Californians)であれば誰でも知っているサンアンドレアス断層(San Andreas Fault)は、第一回で取り上げたカスカディア沈み込み帯の南端あたりから、カリフォルニア州を南北に貫き、メキシコのカリフォルニア半島の付け根の辺りまでの約800マイル延びる断層である。
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| サンアンドレアス断層 By Kate Barton, David Howell, and Joe Vigil - Archived source link, Public Domain, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=1347277 |
一方のプレートがもう一方のプレートに潜り込む、「沈み込み帯」とは異なり、太平洋プレートと北米プレートが横方向にずれる「横ずれ断層」(strike slip fault)で、かつてサンフランシスコ周辺に被害をもたらした2つの大地震がこの断層上で発生している:
- サンフランシスコ大地震(1906年|M7.9|震源はサンフランシスコの西岸沖)
- ロマプリエタ地震(1989年|M6.9|震源はサンタクルーズ近辺の山中)
地震発生の歴史については、次回以降にするつもりである。
プレートレクトニクス(plate tectonics)によると断層の東側は南へ、西側は北へと常に移動しているとされている。最大規模マグニチュード(M)8クラスの地震が断層付近でいつ発生してもおかしくないと言われている。
地震研究の中心、アメリカ地質調査所(USGS)
アメリカで、地震をはじめ火山や地質について研究・調査を行っている政府機関がUSGS(United States Geological Survey)で、1879年に設立されている。
世界中で発生した地震についての詳細な情報を、ほぼリアルタイムで出している。
(関心のある人は、ぜひ一度訪れてみてください。)
断層の通り道
それでは、具体的に断層がどこを通っているかを、一度は確認しておくのがいいと思う。マップで見るなら、道路地図ではなくて、地形図か衛星写真で確認するのがおすすめである。
現地在住の人なら、これからでてくる地名はすぐに分かるだろうが、北から、
- メンドシーノ岬[Cape Mendocino]
- ボデガベイ[Bodega Bay](ソノマ郡)
- ポイントレイズ[Point Reyes](マリン郡)
- サンフランシスコの西岸沖(サンフランシスコ大地震の震源)
- サンアンドレアス湖[San Andreas lake](サンマテオ郡)
- シリコンバレーの西方
- サンタクルーズ山地[Santa Cruz Mountains](ロマプリエタ地震の震源)
- ホリスター[Hollister, CA](サンベニート郡)
- ピナクル国立公園[Pinnacle National Park]
- パークフィールド[Park Field, CA](地震研究の基地がある)
- カリゾ平原[Carrizo Plane]
- テホン峠[Tejon pass](ロサンゼルス郡/カーン郡)
- パームデール[Palmdale, CA](ロサンゼルス郡)
- サンバーナディーノ[San Bernardino, CA](サンバーナディーノ郡)
- ソルトン湖[Salton Sea](インペリアル・バレー)
- カリフォルニア湾[Gulf of California](メキシコ)
サンフランシスコ半島から上陸して各地を縦断するかたちであるが、これらの場所の多くは景勝地であることが多い。地震と断層がカリフォルニアの観光資源をつくったといっても過言ではないだろう。
この断層の真上には、いわゆる大都市はない。逆に言えば、断層の上には大都市をつくらなかったと言える。地震の影響を受けやすいとされる場所は、国立公園や公有地が多くなっている。ただし、サンフランシスコ・ベイエリア、ロサンゼルスは、この断層のわりと近くにあるため、安心はできないことは言うまでもない。
また、断層が地表で確認できる場所には、目印となるマーカーや標識が設置されていたりもする。地形図をある程度拡大してみると、陸地がずれたと思われる線が確認できたり、断層にそって川が流れていたり、細長い湖があったりもする。
フィールド・トリップの実施(今年の抱負)
フィールド・トリップ(Field Trip)といえば、教育目的である場所を訪れることをいって、学童時代の遠足や社会科見学がこれにあたる。私は写真撮影が趣味で、折にふれては、自然や歴史の写真を撮り歩いている。今後は各地に出かける時に、地震や断層に関連した場所も訪れて、その都度、このページで報告したいと考えている。
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